聖賢(せいけん)を養う
聖人は亨(ほう)してもって上帝を、まつり、
大亨(たいほう)して、もって聖賢を養う。
(火風鼎)
(かふうてい)
古代中国では国を訪れる聖賢を城に招き、
豪華な食事を振舞い、
今でいうシンポジウムを開いていた。
当時の聖賢たちは情報の宝庫であり、
また賢人と語らうことは
外部の意見を聞く貴重な機会であった。
そのために天帝への供え物よりも多くのものを
賢人たちに饗(きょう)して遇した。
国を守るために賢人の意見に
耳を傾けることは、
昔も今も重要なことである。
この火風鼎は賢人を養う時を説く卦(か)。