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ひびおべんきょうしようよ!

時に趣(おもむ)く 変通(へんつう)とは時に趣くものなり

 

変化して通じていくことは、

冬が春になって種を蒔き、
順調に暖かくなり
種が芽生え、成長することである。
「時に趣く」とは
時に背(そむ)かず、適した行いをすること。


種蒔きで言えば、

春を待って蒔くということである。
時に趣くならば、
物事はより良く変化して、

目的を達成することができるだろう。

見えないものを観る 観(かん)は てあらいて薦(すす)めず、 孚(まこと)ありて 顒弱(ぎょうじゃく)たりとは、 下観(しもみ)て 化(か)するなり。


   (風地観)
   (ふうちかん)

風地観は洞察力を説く卦(か)。
「観」は、見えないものを観る、
心の目で観て同化すること。
また心で「示す」という相対の意味も含んでいる。
古代の祭祀の際、
君主は手を清め、
供物を捧げたが、
「薦めず」とあるように、豊作期ではなかっため薦め捧げるほどの供物がなかった。
そこで誠心誠意の真心(孚)を厳正に捧げた。
民はそんな君主の姿に示された真心を観て、心服し同化した。
「親の背中を観て
 子は育つ」と
いうように「観」は理屈ではない。
心のあり方を観ただけで、同化して
精神が成長するのである。どんなに言葉できれいごとを言っても、真心がなければ人は感化されない。
私たちは、どうしても目に映るものや物質にとらわれやすいが、物質的に恵まれない時にこそ、心の目で観ることができる。
そういう時に、
物事の本質や人の本心が浮き彫りになってくるものである。

至るを知りて これに至る

 

至るを知りて
これに至る、ともに
幾(き)を言うべきなり。


 (文言伝)
 (ぶんげんでん)

わずかな兆し(幾)を観て、

それが何を意味するか、
その全体像を知り、
どう対処すべきかを考えて

答えを見つける、ということ。
例えば、小さなネジの脱落から

大事故の前兆を感じとり、

機器を点検して事故に至るのを

防ぐようなことをいう。


毎日同じことを繰り返し、熟練すると、

いつもと違う何かに気づく能力が養われる。
これが兆しを察する力、

「プロの目」である。
決してまぐれの直感ではない。

 

家庭のあり方

 

言(げん)には物あり
行いには恒(つね)あり。
 (風火家人)
 (ふうかかじん)

家庭において、事実にもとづく言葉を使い、行いには一貫性がなければならない。
家族には情に溺れやすい。家庭は気を許せる場所だが、それだけに他人には言わない暴言を吐く事もある。しかし、
家庭は社会生活の根本であると自省し、言葉と行いを慎むことだ。自分で自分を欺くような真似はしてはならない。
この風火家人の卦は
家庭、家族、家道のあり方を説いている。

盛大な祭祀(さいし) を営む

 

大牲(たいせい)を用いて吉(きつ)。

往(ゆ)くところあるに利(よ)ろし。
  (沢地翠)
(たくちすい)

「大牲」とは大きな生(い)け贄(にえ)。
国王が行う祭祀(さいし)には人心を集め、

真心を奉ずるものであり、
本来、供物の大小は問わない。
しかし、その時にできる限りを

捧げるようにする。
人も物も多く豊かな時は供物も盛大にし、

人心を一つに集める為に、

国をあげての大イベントを催すことだと

教えている。
沢地翠は、人も物資も集まり、

大いに豊かに栄える時を表す卦(か)。

 

聖賢(せいけん)を養う

 

聖人は亨(ほう)してもって上帝を、まつり、
大亨(たいほう)して、もって聖賢を養う。
   (火風鼎)
   (かふうてい)

古代中国では国を訪れる聖賢を城に招き、

豪華な食事を振舞い、

今でいうシンポジウムを開いていた。
当時の聖賢たちは情報の宝庫であり、

また賢人と語らうことは

外部の意見を聞く貴重な機会であった。
そのために天帝への供え物よりも多くのものを

賢人たちに饗(きょう)して遇した。
国を守るために賢人の意見に

耳を傾けることは、

昔も今も重要なことである。

この火風鼎は賢人を養う時を説く卦(か)。

忙しいからこそ睡眠の「質」を高める。。。②

若い時は、体力もあり、睡眠を軽視がちなもの。

でも、「睡眠の質」の低下は、「生きる質」を低下させ、加齢とともに体への負担は返ってきます。

 

世界的に見て、大学生をはじめとする日本の若者は、睡眠の質が悪いと指摘されています。

日本の若者の一人暮らしは1Kや1DKの部屋が多く、テレビやパソコンがベッドの横にある場合がほとんど。

 

寝具は万年床状態で、ナイトウェアも、フード付きのスウェットやジャージの人が多いでしょう。実は、これらの何気ない一つ一つが、睡眠の質を低下させる引き金になってしまっているのです。

 

 寝室は眠るだけの環境にするのが、快眠への近道。

一人暮らしの人は、早速、テレビやパソコンとベッドを布やパーテーションで区切るなど眠るだけの場所を確保するようにしましょう。

 

特に、光は眠りの質に1番影響を与えるといわれており、眠る前のパソコンやスマートフォンの利用は、睡眠にとって良くありません。

 

SNSが普及し、ついつい寝る直前に見てしまいがちです。「お風呂から上がったらスマホは見ない」「ベッドには持ち込まない」等、スマホの‘自分ルール’を設けてはいかがでしょうか?

 

寝やすい環境づくり

■インテリア

寝室のインテリアで1番大切な視点は「色」「照明」。

黒、赤、白などの色は寝室にあまり向いていません。パステルカラーなど淡い色は、心を落ち着かせる効果が。広い面積を占めるカーテンや掛け布団の配色へのこだわりや、春は薄いピンク、夏は水色など季節感のあるコーディネートを楽しむといいです。

 

照明に関しては、昼は昼白色、寝る前は暖色系、寝る時は真っ暗と人間のリズムに合わせて変化させるのが理想。

真っ暗が苦手な人も、寝る目線より高い位置で光る豆電球などは熟睡を妨げるので、光源が目線より下にあるフットライトなどを使用しましょう。

 

■温度の調整

「寝床内環境」という掛け布団と敷布団の間の空間の温熱環境が眠りの心地良さを左右します。

適切な寝床内環境は、温度が33プラスマイナス1度。

湿度は50プラスマイナス5%です。

 

寝返りが妨げられるので、冬の時期は、掛け布団を重ね過ぎず、暖房を、積極的に使用するのもポイント。暖房や加湿器を使用して19~22度の室温を保ち、羽毛布団の上に毛布を利用するとちょうど良いでしょう。

 

■適切な寝具

枕は、頭のためではなく、実は首のためにあります。首のくぼみを埋めてくれ、横向きになった時、自然な高さになるものが良いとされています。

マットレスは、柔らかすぎず硬すぎないものが最適。立った時の自然な姿勢を横になってもキープできるようなものが理想だといわれていますので、近年話題となっている体圧分散を促すものなどもいいと思います。

 

■ナイトウェア

快眠のためには、睡眠中、体の深部体温が下がることが必須ですが、寒い季節だからといって、生地の分厚いスウェットやジャージ、モコモコした上着などを着用して寝ると体温が下がりにくくなります。

 

また、分厚い生地は適切な寝返りも妨げてしまいます。理想のナイトウェアは、実は、子どもの時に誰もが着ていたあの「パジャマ」です。

綿を中心に薄手で織られ、上下が分かれたスタイルが、深部体温を程よく下げ、寝返りを打ちやすくしてくれるのです。

 

 

単に「眠る」といっても、ぐっすり眠って朝はスッキリ起きたいものですよね!

ずっと健康でいられるよう、過信せず眠りを大切にしてもらいたいと思います。